I am a nurse.②

お弁当 早期発見 母晶(あきら)日常のひとコマ 看護師あるある 腎生検

昨年私、晶(あきら)「胃と大腸の検査へ行く」で、その模様をブログで紹介したことがあります。他の科の検査や治療などは、勉強不足で知らない事も今でも沢山あるんですが、患者さんへ満足のいくケアなど提供できるよう一番必要なのは知識かなと、晶は、思うのです~晶自身が知識人として自信をもって看護が提供できるよう今の科で行っているそれぞれの処置や検査方法について「I am a nurse.」で文字にさせて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

今回は、腎生検について
様々な検査の中で患者さん本人が採取できる検尿、看護師や医師が採取できる採血、検査技師がみて画像として残せるエコーや、レントゲン検査などがありますが、あらゆる腎臓病の診断に欠かせないのが腎生検による組織診断です。

健康診断で、血尿(尿に血液が混じる現象)や蛋白尿が出た場合、精密検査のため腎臓内科へ診察へ行くことになります。
再度、採血や検尿をすることになると思いますが、体の変調を早期に見つけ異常があるのであれば早く治療を開始した方がよい症例もあります。

主治医の診察で腎生検を受けて確定診断が必要であるとなると、入院し検査を受けることとなります。

腎生検の検査入院が決まった患者さん外来で説明を受け決定した日付に案内され病棟へ行きます。病棟では、その日の担当看護師が入院の説明を行います。
腎生検検査の説明と同意については主治医から患者さんへ直接説明があります。

看護師側としては、入院治療計画書ネームバンドの名前や生年月日に間違いがないか確認して頂きバンドを装着してもらう。入院に当たって同意いただきたい個人情報や合併症などについての説明介護保険の有無ADL(日常生活動作)の状態
理解力アレルギーの有無年配の患者さんの場合は認知面の検査書類もあります。検査や入院生活でせん妄状態に陥る可能性がないかどうか。安静を保つためのベッド柵をベッド周囲4点行うことで抑制に当たるとのことで抑制同意書もいただきます。
他の手術などの入院となりますが高齢の患者さんの入院では、点滴の自己抜針歴がないか聞いたりし術後の安静を保つ目的で必要時ミトンや抑制帯の使用を家族へいただく場合もあります。

準備
患者さん本人よりバスタオル、ティッシュ、前日入院でシャワーを浴びてもらう。※検査翌日は、シャワー不可
看護師側では、あらかじめ入院患者様のベッドのマットを硬い方のマットへ(表と裏でマットの方さが違う)変更しておきます。腎生検のパス初回抗生剤の書類砂のう尿留置カテーテル(精密器付き)パジャマ、血液が固まりにくい内服をされてないか内服の鑑別、休薬している場合その日付の確認。検査当日の朝排便がなかった時のために念のため浣腸60㎖も用意する。蓄尿の準備説明。当日朝、昼を栄養課へ欠食のオーダーを出し夕方の食事では、横になったままでも食べやすいようおにぎりを依頼。出血時間の確認(2分以上はDrへ報告)※出血時間とは、耳朶血を採り出血が止まるまでの時間を検査室のスタッフが測定した時間です。
患者さん用の腎生検のパス(入院から退院までの流れの用紙)を説明する。
検査の日翌朝までベッド上安静のため寝たまま夕食となります。家人の付き添い可能であれば依頼します。無理な場合は、ナース側で食事介助させて頂いたり本人が食べやすいように配置したりします。

検査当日
朝から欠食で必要な内服は、前日あらかじめ主治医から指示を受けておき主に8時ごろ内服の指示があります。その後は、飲水をされないよう説明する。
※検査は特に問題はなければ局所麻酔で行われる。出血などで血圧が下がったり急変した場合に、嘔吐したりし胃の内容物が多いと誤嚥の可能性もある。その場合肺炎を合併する可能性が出てくるため食事はもちろん飲水もされないよう説明

排便の確認
検査の時間から翌朝までベッド上安静のため排便は出しておく必要がある。
検査当日の朝から排便がなければ浣腸を行う。
浣腸は、ベッド上で左を下にして横になり行います。時々トイレでやるんでしょと言われる患者さんがおられますがトイレに座った状態での浣腸は行いません
腸内穿孔を起こす可能性が高いからです。
浣腸の管にゼリーをつけ管を肛門へ6センチほどさしこみ浣腸液を入れます。
管を挿入する時に、患者さんには、ゆっくり息を吐いていただくと力が抜けスムーズに行えると思います。浣腸液が入ったら5分は我慢して頂くのが本当ですがなかなか難しいようです。すぐ出てしまうと浣腸液のみしか出てきませんし全く効果がありません。頑張って3分以上5分目指して我慢してください。
有効な排便が得られると思います。

その後、上下分かれている寝衣に着替えて頂く。この時上に着衣している下着は脱いでいただくパンツはそのままで。※下着を脱ぐのは消毒液で汚染したりとかブラジャーなど締め付けている下着を着ていてはいけないため。
尿道留置カテーテル(精密器付き)を留置※血尿の有無、尿量の測定、翌朝まで安静のため。
尿道カテーテル留置
カーテンで仕切ったベッドに患者さんは、上に仰向けに横になってもらいます。ズボンを下ろし膝を立てた体位で行います。臀部の下に消毒液でシーツが汚染しないよう敷物をします。
看護師は、尿道留置カテーテルセットから物を取り出し、台に広げ滅菌手袋を装着します。カテーテル先端に破損がないか注射用蒸留水を一度注入してみます。カテーテル先端にゼリーを塗るため袋を切りゼリーをトレーに出します。
消毒液も同様袋を切りトレーに出します。
清潔操作で行うため看護師一人で行う場合は患者さんには、上記の状態で待機して頂く形となります。恥ずかしいかもしれませんが看護師は、慣れているので気にしないでください。
血管確保を行う。
(血管確保は、腎生検検査では両上肢どちらでも可)※抗生剤の投与、補液、止血剤の混注、輸液セットは60滴を使用。24Gでも可
※晶が勤務しているところでのお話です。
駆血帯で腕をぎゅっと駆血すると血管が通常より浮き出てきます。アルコール綿花で消毒しますが、アレルギーがある場合は、申し出てください。
針は、関節と関節の間の曲がらない部分に刺します。血管に入ったことを確認出来たら駆血を外し硬い針を抜きストロー上の柔らかい針が残ります。点滴とつなぎテープで固定。明日には、点滴抜針となりますが針を留置した時の日付、針の大きさをテープの上にマジックで記入します。

30分前検査室から連絡があり抗生剤を開始する。
初回抗生剤の判定を病棟で行う。
再度入室の連絡があったら確保した点滴の中に止血剤(カルバゾクロム、トランサミン)を混注する。
ベッドに仰向けで臥床して頂き検査室までそのまま誘導します。
検査室ではうつぶせで検査が行われ呼吸を吸ったり吐いたり止めたりして行われます。※呼吸で腎臓が動くため

検査が終わるとベッドのまま部屋へ戻ります。
点滴は、メイン点滴入室時500㎖にカルバゾクロム.トランサミン入りに加え、もう一本500㎖の点滴を連結の針でつなげて朝まで投与します。
患者さんの体には、胸部にモニター心電図のシールが3つと体内の酸素を測る指に挟む機械、入室前に確保した点滴、尿道留置カテーテルが入っています。 穿刺をした左右どちらかの腰部には、大きい絆創膏の上に大きな硬い円柱状の沈子というものが広い範囲でテープでしっかり固定してありベッドと、穿刺した部分の間には砂のうが当ててあります。
帰室後3時間の間は、30分毎にバイタル測定です。 自動的に測定する血圧計を使用したりします。※尿量、尿性状、砂のうが当たっている穿刺部分から出血がないか患者さん側面から観察します。
3時間経ったら血球を調べる採血をします。
採血結果を主治医へ報告します。※貧血が進行していないか見られます。
主治医の許可が出たら穿刺した部分に当たっていた砂のうを除去します。

嘔気や、腹痛がなかったら2時間後より水分可。夕食も取ることが出来ます。
※翌朝までベッド上安静です。特に穿刺した下肢の屈曲は、腰が伸びて止血している効果が半減するので行ってはいけない行為です。
とにかく仰向けで安静、どうしても難しい場合、患者さんが必要とした時だけ体位変換の指示があります。
寝たまま食べれるようその日の夕方のみご飯は、おにぎりでオーダーしてあります。
看護師は、翌朝までその後3時間おきに状態を観察していきます。
患者さんは、同一体制で疼痛を訴える方も多く痛み止めを服用し対処して頂きます。夜間は主治医の指示のもと入眠導入剤を服用される方もいます。

検査の翌朝はベッドに横になったままCT検査室での検査であったり、最近多いのは、主治医が朝から患者さんの所に訪室しエコーで止血を確認されます。
止血が確認できたところで安静解除となり晴れて円柱状の沈子の除去、尿道カテーテルの抜去、点滴の抜針が許されます。お疲れ様です。
そののちに朝食を座って食べることが出来ます。

尿道カテーテル抜去時溜まっている尿は、蓄尿便へ入れ続きを患者さんへ溜めてもらうよう説明する。数日後24時間蓄尿検査を控えているため必ず溜めるよう説明。
強力なタイプのテープで固定してあったため沈子除去後は、背部の皮膚状態の観察を行い水疱や発赤などできていないか確認し、出来ている場合は主治医へ報告し軟膏の指示を受ける。

腎生検検査は、とても大変な部類に入ると晶は思います。
腎臓は血管がたくさんある臓器で検査後患者さんにはしっかりと安静、看護師はしっかりと観察し重篤な合併症とならないようにと思います。
全国的に調べると重篤な合併症の中には、腸管穿孔、動静脈瘤、死亡の症例もあると聞きます。
血尿や蛋白尿確定診断が必要な場合は必要となる腎生検検査です。
組織診断の上病名に見合った適切な治療が受けられるのがベストだと思うので、検査が必要な時は早期に受けられることをお勧めします。

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